古代の中国では、雲の中には竜が住むと考えられていました。「雲」という漢字にはいくつかの説がありますが、この竜と関係が深いものとされています。
「雲」という字をよくみてみると、「雨」と「云」というふうに分解できます。「云」の字は現在の意味では「言う」「述べる」ということをさしています。
ですが昔の意味では「云」は「雲」のことを表していました。つまり「雨」が付く前から「云」だけで「雲」のことをいっていたわけです。雲のことが「云」で表現されていたのは、その形からです。これは雲中にいる竜がそのしっぽを覗かせた姿をかたどったものが「云」という字で、文字下部の「ム」の部分が竜のしっぽを表しています。
現在「雨」が上についたのは、「云」の字が「言う」という意味に使われるようになったため、区別をしやすくしたためのようです。
